ネグロ川とソリモンエス川合流

Manaus(マナウス)は熱帯雨林の中にある小都市かと思っていたが、人口180万人を超える(ブラジル地理統計院 2010年度調査)大都市で、日系人も5,000人以上が住むと推定されている。

マナウスはかつて空前のゴムブームで、大金を得たヨーロッパ人達がパリのオペラ座を模してアマゾナス劇場を建設したほどである。しかし、1920年頃に東南アジアで安い天然ゴムが生産されるようになるとブラジルでの天然ゴム生産は廃れてしまった。

近年では1967年に経済マナウスフリーゾーン(免税都市)に指定された為、2010年10月現在日本企業40社他韓国・アメリカ等企業の工場進出が目立ち、アマゾン一帯の経済や物流の中心として繁栄を続けている。

マナウスに来たからには是非見てみたいものが2つある。その一つは Rio Amazonas(アマゾン河)本流のアンデス山脈から流れてくる茶色く濁っている Rio Solimoes(ソリモンエス川:別名「白い川」と呼ばれている)と、コロンビアのジャングルを流れて来る赤褐色の Rio Negro(ネグロ川:別名「黒い川」と呼ばれている)の合流点である。

二色の河の流れは混じり合うことなく、合流地点から70km以上も別々の色のまま流れる。理由は、二つの川の水温と流れの速度の違いと言われている。確かに船縁から手を川の中に入れてみると、白い川の方はヒンヤリとした感触を得た。

ネグロ川は、水温26度から28度で時速4〜5km。一方、アンデスの雪解け水を集めて流れてくるソリモンエス川は、水温20度から22度と冷たく、流速は時速6〜8kmとネグロ川より早い。二色の水のまま70kmもの距離を交わることなく流れる大河はアマゾンの神秘であり地球規模の壮大な眺めである。

もう1つは Mercado Municipal Adolpho Lisboa(アドウフォ・リスボア市場)である。アマゾナス劇場と同じ時期にパリの Les Halles(中央市場レザール)を模して造られた市場で、これが市場かと思わせる程優雅な建物である。アール・ヌーヴォー式の建物には、フランスから輸入したステンドグラスや鋳造鉄骨が用いられている。

魚売り場では、アマゾン河で獲れた Tambaqui(タンバキー)や、日本では観賞魚となっている Aruana-prateado(シルバー・アロワナ)や Pintado (ピンタード)と呼ばれるナマズの一種等が所狭しと並んでいて活気がある。その奥は食堂街になっていて、安くて美味しい魚料理が食べられる。

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